食事の際に「左右両方の奥歯でしっかりかみしめられない」と感じている人の割合は、60代以上で4割を超すことが、11月14日、厚生労働省の2015年「国民健康・栄養調査」で明らかになった。
調査は、国民の健康増進の総合的な推進を図るための基礎資料を得る目的で、1947年から毎年実施されている。
調査によると、「何でもかんで食べることができる」という人の割合は、40代では9割以上にのぼるが、50代では83.3%、60代では72.6%、70歳以上では61.4%と、年代が上がるにつれて下がっていく傾向にあった。
また過去の調査と比べると、40代と50代では「何でもかんで食べることができる」と答えた人の割合は増加しているのに対し、60代以上ではほとんど変化がなかった。
食事中の様子について、「左右両方の奥歯でしっかりかみしめられない」と感じている人の割合は、60代で46.4%、70歳以上で42.2%といずれも4割を超え、60代のほうがやや高い結果となった。ちなみに50代では36.6%だった。
ただ、「半年前に比べて固いものが食べにくくなった」「お茶や汁物等でむせることがある」「口の渇きが気になる」と答えた人の割合は、いずれも70歳以上で最も高く、それぞれ32.2%、25.9%、25.1%という結果であった。
◎厚生労働省 報道発表資料
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000142359.html