パーキンソン病治療法開発に前進 ドパミン神経前駆細胞を高効率で濃縮―京都大iPS細胞研究所

京都大学iPS細胞研究所(CiRA)は10月14日、ドパミン神経前駆細胞を高効率で濃縮する手法を開発したと発表した。CiRA臨床応用研究部門の佐俣文平特定研究員および髙橋淳教授らの研究グループが、株式会社カン研究所と行った共同研究による。

神経変性疾患のパーキンソン病の根本的な原因は、脳内のドパミン神経細胞が減少することなので、その補充を目的とした細胞移植治療に期待が寄せられている。その材料として注目されているのが、高い増殖性と体のあらゆる細胞に分化できる多能性をもつヒト多能性幹細胞だ。しかし、ヒト多能性幹細胞を分化誘導すると、目的細胞以外も混在し、不均質な細胞集団となるため、移植後の生着や増殖のコントロールが難しいとされてきた。

均一な細胞集団を得るための手法の一つとして、セルソーティング(細胞選別)がある。そこで、研究グループは、中脳腹側に存在するドパミン神経前駆細胞の特異的マーカー(目印)を同定するために、中脳腹側細胞の遺伝子の発現を調べることで、新しい細胞表面抗原としてLRTM1を同定した。そして、抗LRTM1抗体を用いた細胞選別を行うことにより、ヒト多能性幹細胞から分化させた細胞集団のうち、目的のドパミン神経前駆細胞の割合を80%以上に高めることに成功。さらに、選別後の細胞をパーキンソン病モデル動物に移植することによって、安全かつ効率的なドパミン神経細胞の移植が可能であることを明らかにした。
この成果により、パーキンソン病に対する細胞移植治療技術開発の促進が期待されるという。

◎京都大学iPS細胞研究所 ニュース
http://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/newslist/news/161014-180000.html

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