ロコモ予防  過去の運動経験よりも現在の運動習慣が大切―2015年度体力・運動調査

スポーツ庁は、10月10日、2015年度の「体力・運動能力調査」を発表した。国民の体力・運動能力の現状を明らかにすることを目的に、1964年から毎年実施。1998年からは高齢者(65歳~79歳)の体力テストが加わり、「握力」「上体起こし」「長座体前屈」「開眼片足立ち」「10m障害物歩行」「6分間歩行」の6種目について測定。65~69歳、70~74歳、75~79歳の年齢区分ごとに各種目の男女の点数と合計点を集計している。

2015年度の合計点は、70~74歳男性と65~69歳女性以外で前年度の点数を上回った。また、18年間の推移では、高齢男性・女性のすべての年齢区分で、ほとんどの種目・合計点が上昇。高齢者の体力が年々向上していることがわかった。

高齢者では、ADL(日常生活活動)テストも実施しており、それによると、ADL12項目のすべてが実施可能であった高齢者の割合は、男性は65~69歳で97.7%、70~74歳で95.7%、75~79歳で90.4%。女性では65~69歳で94.5%、70~74歳で87.6%、75~79歳で79.5%だった。

また、男性の65~69歳では80%以上が「10kg程度の荷物を10m運べる」「立ったままでズボンやスカートがはける」「布団の上げ下ろしができる」「50㎝ 程度の溝をとび超えられる」について、最も体力水準が高い「3」を選択。これに対し、女性で80%以上が「3」と回答としたのは、65~69歳の「立ったままでズボンやスカートがはける」のみ。この結果から男性より女性の方が低い傾向にあることがわかった。

2015年度は、成年以上の人について、過去の運動やスポーツの経験と現在の実施状況に着目し、体力・運動能力やADLテストとの関係を調べた。高齢者の場合、ロコモティブシンドロームを予防し、自立して生活できることが重要となるため、過去と現在の運動実施状況とADLテストの「1時間以上歩くことができるかどうか」との関係を分析した。
その結果、過去に運動の経験があり、現在も週に1日以上運動する人で「1時間以上歩くことができる」と回答した人は55.4%。週1日未満の人は37.5%で、17.9ポイントの差があった。
また、同じ質問に対し、過去に運動の経験がない場合でも、現在週1日以上運動している人53.2%で、週1日未満の人は31.6%という結果に。過去に運動経験がある場合と、そうでない人に大きな差は見られなかった。このことから、「運動習慣は生涯を通じて持ち続けることが重要であるが、過去の運動・スポーツ経験がない人でも、現在実施することにより体力や健康によりよい影響を与えることができる」とまとめている。

◎スポーツ庁 統計情報
http://www.mext.go.jp/sports/b_menu/toukei/chousa04/tairyoku/kekka/k_detail/1377959.htm

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