今年8月27日から9月4日にかけて、東京都羽村市にある有料老人ホームで、腸管出血性大腸菌O157による食中毒が発生し、82歳の女性が亡くなった。
都によると、その後も腸管出血性大腸菌感染症を契機とする呼吸器疾患や基礎疾患の悪化により、75〜91歳の女性4名が亡くなり、10月17日までに死亡者数は合計5名になったことが明らかになった。
食中毒の原因となった食品は、8月22日の夕食に提供された「きゅうりのゆかり和え」。入居者88名と、施設職員3名および調理従事者3名の合計94名が喫食し、うち32名に下痢や嘔吐などの食中毒症状が見られていた。
食中毒が発生すると大規模化しやすく、また、高齢者の場合、発症すると重症化するおそれもあるため、都は集団給食施設に対し、衛生管理の徹底を呼びかけている。
◎東京都 報道発表資料
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2016/10/17/19.html