厚生労働省は、9月20日の「敬老の日」を前に、本年度中に100歳になる高齢者が23,269人(前年度比1,666人増)で過去最高に達したと発表した。
厚生労働省は毎年、老人の日記念行事として100歳高齢者に内閣総理大臣からの祝状と記念品(銀杯)を贈呈している。今年は高齢者の所在不明問題が多発したことから、自治体などの協力を得て調査時に面会など本人確認を行い、海外在留者51人を含め、所在・存命が確認できた23,269人を表彰の対象者とした。調査結果では、9月1日時点で10人の100歳以上高齢者の所在が確認できなかった。
また、住民基本台帳に基づく都道府県からの報告によると、全国の100歳以上高齢者は44,449人に上り、うち38,580人、全体の約87%が女性だった。
国内の女性最高齢者は佐賀県の老人保健施設に入所している長谷川チヨノさんで113歳、男性最高齢者は、京都府京丹後市の木村次郎右衞門(じろうえもん)さん、113歳。
厚生労働省が同調査結果で公表した「地域で話題の高齢者」では、デイサービスでさつま芋の作付け指導を行う栃木県の男性(100歳)や、71歳から習い始めた三味線で96歳で師範資格を取得した福岡県の女性(101歳)、現役ドライバーとして妻やお嫁さんの買い物・通院時の運転をする山梨県の男性(100歳)など多くの高齢者がそれぞれの趣味・特技を活かして元気に暮らしている。
◎厚生労働省「百歳高齢者に対する祝状及び記念品の贈呈について」
■問い合わせ
老健局高齢者支援課
TEL:03-3253-1111
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