2015年の1年間に「介護・看護」を理由に離職した人の割合は、男女ともに一般労働者よりもパートタイム労働者で多いことが、厚生労働省の「雇用動向調査」でわかった。年代別にみると、男性は45~49歳、女性は50~54歳のパートタイム労働者で高くなっている。
この調査は、主要産業における入職・離職、未充足求人の状況などを調べるために行われる。
全体では、1年間に新たに入職した774万9,200人に対し、離職した人は713万1,500人で、61万7,700人の入職超過だった。
離職した人のうち、「介護・看護」を理由に離職した人の割合は1.3%(男性0.7%、女性1.8%)で、前年の1.2%とほぼ横ばい。ただ男女別にみると、男性は前年の0.4%から0.3ポイント増え、女性は前年の2.0%から0.2ポイント低下しており、男性の介護離職が増えつつあるようだ。
◎厚生労働省 平成27年雇用動向調査結果の概要
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/16-2/index.html