エーザイとMAMORIOは、8月1日、認知症の人の外出を見守るシステム「Me-MAMORIO(みまもりお)」の開発で提携することを発表した。今後、行政や医療・介護関係者などと協力し、Me-MAMORIOの実用化に向けた実証実験と開発を行う。
Me-MAMORIOは、近距離無線通信規格Bluetoothを活用した小型タグ。このタグを身につけた認知症の人と、アプリケーションがインストールされたスマートフォンを持つ地域住民が近づくと、自動的に位置情報がサーバーに送信され、介護関係者や家族などに自動的に通知されるという仕組みだ。地域住民はBluetoothをオンにしておくだけでよく、タグを持った認知症の人と近づいたことには気がつかない。
タグは、全地球測位システム(GPS)端末と比較して小型で軽量であり、携帯しやすいという利点がある。
MAMORIO社は、Bluetoothを活用したタグを持ち物につけておくと、紛失時にスマホを通じて、置き忘れ防止アラートと紛失場所の地図を表示する世界最小の紛失防止IoTタグ「MAMORIO」のシステムを運営している。Me-MAMORIOは、このシステムで蓄積された技術を実証実験と開発に活かすという。
◎エーザイ ニュースリリース
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