神奈川県大磯町と東海大学、医療機器・材料メーカーのアルケア株式会社の3者は、6月より大磯町で行う産官学連携介護予防事業にて、運動プログラムの認知症予防効果を検証すると発表した。
大磯町では、加齢などにより運動器が障害されて要介護リスクが高くなる「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」に着目し、2014年度より介護予防事業「おおいそアンチロコモ教室」を実施。下肢運動機能に特化した運動プログラムを提供し、成果を上げてきた。2015年度からは、特定健康診査(集団健診)の際にロコモ健診を行い、ロコモのリスクが高い人が優先的に教室に参加できる仕組みを整えている。
運動は、筋肉や骨を強くするだけでなく、脳を活性化させ、認知症予防に効果があることが多くの研究で報告されている。
そこで、今年度はアンチロコモ教室の測定項目に、認知機能評価を追加。教室開始時と終了時に測定することで、運動プログラムの認知症予防を検証する。参加者は12月までの6ヵ月間、月1回の教室で筋力測定、筋力レベル別の運動、脳トレなどを行い、自宅では処方された運動の実施と記録に取り組む。
大磯町では、ロコモ運動プログラムに認知症予防もあることが認められれば、町民の健康寿命の延伸により寄与することが期待できるとしている。
◎アルケア ニュースリリース
http://www.alcare.co.jp/PDF/160608.pdf