要介護者が老人ホームに入居する前は、介護者の9割が不安を感じているものの、入居後は8割が満足していることが、老人ホームや介護施設の検索サイトを運営する株式会社 Lifull Senior(ライフル シニア)の調査から明らかになった。
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調査対象者は、要支援・要介護の人の介護を6ヵ月以上経験している人で、在宅介護者(施設に入居させた経験なし)200人と、要介護者を介護施設に入居させている200人の計400人。調査は1月27日~1月31日の期間、インターネットで実施された。
それによると、介護施設へ入居してもらうことを検討したきっかけは、「精神的な負担が増えた」(51%)、「自宅の設備では不十分になった」(44%)、「体力的な負担が増えた」(43%)、「時間的な負担が増えた」(38%)など症状の悪化に伴うものが多かった。
施設への入居にあたっては、89%の人が不安を感じており、「スタッフ対応の良し悪し」(56%)、「本人の入居後の満足度」(51%)、「他の入居者との人間関係」(39%)に不安を感じていた。
入居後、これらの不安が解消されたかどうかを聞いたところ、74%が「スタッフ対応」の不安が解消し、58%の人は「本人の満足度」は、59%の人は「他の入居者との人間関係」の不安が解消されたと回答した。
介護施設への入居については、介護者の77%が「満足している」と回答。入居した本人については、53%が「満足していると思う」と回答した。
入居施設について満足していることは「スタッフの対応」(77%)が他の理由を大きく上回っており、人を介したサービスや対応の充実が施設への満足度になっていることがうかがえた。
介護施設に対するイメージを聞いたところ、「安心できる」と回答したのは、在宅介護者は19%なのに対し、入居を経験した介護者は51%だった。 また介護職員に対するイメージも「優しい」と答えた在宅介護者は34%だったのに対し、介護施設経験者は51%だった。
◎株式会社 Lifull Senior(ライフル シニア) 介護に関わる全国400名への意識調査
http://lifull-senior.com/news/160602