神戸市は、3月15日、公益財団法人先端医療振興財団、日本イーライリリー株式会社との間で、認知症にやさしいまちづくり推進のための連携と協力に関する協定を締結した。
1998年より「神戸医療産業都市」プロジェクトを掲げ、ポートアイランドに先端医療技術の研究開発拠点を整備する神戸市、神戸医療産業都市の中核的団体である先端医療振興財団、神戸市に本社をおく製薬企業の日本イーライリリーが連携を強化することで、認知症の早期診断から治療、ケアまでの包括的な施策の実現を目指す。
協定での連携事項は、以下の4項目。
■認知症に関する臨床研究の推進
日本イーライリリーが実施する認知症治療薬の治験に対し、先端医療振興財団がその保有する設備、資源を活用し協力する。
■認知症に対する理解促進および意識啓発
三者共同で認知症に対する市民の理解を促進するために啓発ムービーなどを作成する。また、市民ならびに専門家に向けた認知症に関するサイエンスフォーラムを開催する。
■認知症に関する海外先進事例の情報提供
日本イーライリリーの海外ネットワークを活用して認知症に関する海外都市の先進事例の情報を収集し、神戸市・先端医療振興財団に提供するとともに、共同で勉強会を開催する。
■神戸医療産業都市の情報発信
三者それぞれのネットワークを活用し、本協定による取り組みをはじめ、広く神戸医療産業都市の情報を国内外に発信する。
◎神戸市 記者発表資料
http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2016/03/20160315041901.html