全国老人福祉施設協議会(老施協)は、2月8日、高齢者福祉施設の防災力強化を目的に作成したパンフレット「今すぐ始める防災の手引き」を公表した。
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過去の自然災害から蓄積された経験をもとに、利用者の安全確保はもちろん、地域の被災者の受け入れや要援護者の支援も期待される高齢者福祉施設が行うべき防災活動のポイントと災害発生時の対応をまとめた。
パンフレットでは、まず、具体的な災害発生をシミュレーションし、注意報や警報などで予測できる災害(水害、雪害、津波)と予測できない災害(地震、噴火、原発事故)とに分け、施設の立地から発生頻度の高い災害を想定したリスク管理の必要性を解説。
施設のリスクを把握したうえで、平常時にやるべきこととして、立地上のリスク確認、建物や設備の安全確認、利用者や職員の緊急連絡先確認、職員の参集方法、安全な避難誘導方法の確認、インフラが停止した場合の対応確認、マニュアル・BCP(事業継続の視点から対応策)の作成をあげ、それぞれのポイントと具体的な行動をわかりやすく解説している。
そのほか、備蓄品リストと緊急連絡先の記入欄も設けられており、定期的なチェックなどにも活用できる。
全国老人福祉施設協議会 防災パンフレット「今すぐ始める防災の手引き」について
http://www.roushikyo.or.jp/contents/pr/other/detail/197