1月4日から10日までの、東京都内における医療機関からのインフルエンザ患者の報告数が一定数を超え、都は1月14日、流行がはじまったことを発表した。
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都内の保健所31ヵ所中26ヵ所で、流行の目安となる定点あたりの患者数1.0人/週を超え、都内のほぼ全域で流行が確認された。なかでも中野区(2.90人)、中央区(2.60人)、江東区(2.43人)、荒川区(2.29人)、大田区(2.26人)、みなと(2.22人)では高い値となっている。
昨シーズンよりも1ヵ月ほど遅い流行となったが、学校や社会福祉施設などでは昨年9月からすでに集団感染が発生しており、これまでの報告は45件にのぼる。そのうち4件は、社会福祉施設で発生している。
検出されているインフルエンザウイルスは、昨シーズン同様、AH3(A香港型)が多いが、2009年に新型インフルエンザと呼ばれて流行し、2011年度から季節性インフルエンザとして位置づけられているAH1pdm09もみられる。