東京都福祉保健局は、1月19日、品川区内の特別養護老人ホームで食中毒が発生したと発表した。
発生したのは、社会福祉法人三徳会特別養護老人ホーム 成幸ホーム。
14日の午前、入所者や職員などが、前日からおう吐や下痢などの症状を呈しているとして、品川区保健所に連絡があった。発症者は全員、12日の昼食を食べていた。
保健所が調査を行ったところ、患者のふん便からノロウイルスを検出。ほかに感染症を疑う情報がなかったことから、食中毒と断定された。
この施設では、調理業務は外部業者に委託しており、受託しているハーベスト株式会社は、15日から飲食店の営業を自粛。品川区は19日から3日間の営業停止の処分を行った。
発症した患者は、入所者25名、ショートステイ利用者1名、デイサービス利用者9名のほか、配食サービス利用者1名、職員15名、調理従事者3名の計54名。いずれも快方に向かっているとみられ、入院した者はいなかった。
12日の昼食メニューは、鶏肉唐揚げまたは鰆西京焼、蒸し野菜(キャベツ、ニンジン、アスパラガス)、パンプキンサラダ、沢煮椀、ご飯、オレンジだった。