認知症の人の徘徊を感知し、家族や介護者に知らせるためのシステムが、昨年12月、フランスベッドから登場した。「認知症外出通報システム おでかけキャッチWS-01」と呼ばれるサービスで、介護保険レンタルの対象となる。
最大の特徴は、利用者がタグや発信機を身につける必要がない点。
従来の徘徊感知機器は、利用者の衣類などにタグを装着したり、ペンダント型の発信器を身に付けてもらったりする必要があったが、利用者が外してしまうということがあった。
このシステムでは、利用者がタグなどを持たないかわりに、家族や介護者が専用の認証キーを携帯する。玄関などに設置した本体ユニットの前を、認証キーを持った家族などが通ると識別されるが、認証キーを持たない利用者が本体ユニットの前を通ると人感センサーが感知し、受信機が音と光と画面表示で知らせるという仕組みだ。
利用者は何も身に付けなくてよいため、ストレスを感じることなく、普段通りに過ごすことができる。
本体ユニット1台、受信機1台、認証キー2個の場合の販売価格は224,640円。レンタルでは8,640円で、1割負担では864円となる。本体ユニットと受信機は、それぞれ最大3台まで設置できる。
◎フランスベッド プレスリリース
http://www.francebed.co.jp/medical/news/detail.php?id=295