国民健康・栄養調査:高齢者は健診の受診率・低栄養の改善が課題―厚労省

厚生労働省は、12月9日、2014年「国民健康・栄養調査」の結果を公表した。
同調査は、国民の身体の状況、栄養摂取量および生活習慣の状況を明らかにすることを目的に、毎年実施しているもので、2014年は5,432世帯を対象に実施。3,214世帯から有効回答を得た。


(イメージ)

2014年は、身体状況や栄養などの基本項目に加え、所得と生活習慣に関する状況についても調査を実施。
その結果、所得の低い世帯は所得の高い世帯と比較し、○穀類の摂取量が多く野菜類や肉類の摂取量が少ない○習慣的に喫煙している人の割合が高い○健診の未受診者の割合が高い○歯の本数が20本未満の人の割合が高いことがわかった。
健診を受診していない人では、受診している人と比較して、男女ともに現在習慣的に喫煙している人の割合、運動習慣がない人の割合、血圧の平均値が高かった。

高齢者に目を向けると、転倒や骨折、ひいては要介護のリスクとなる低栄養傾向(BMI≦20kg/m2)は、65歳以上で17.8%であり、この10年間でみると有意な変化はみられなかった。ただし、80~84歳は20.9%、85歳以上は23.6%と割合が高い。

過去1年間に健診を受診しなかった人の割合は、男性27.8%、女性37.1%。ただし年齢階級別にみると、男性は70歳以上が38.6%で最多。女性も70歳以上は40.6%と高くなっている。

自分の歯を20本以上有する人の割合は72.8%で、以前と比べて増加している。70歳以上でみても、20本以上の歯を有している人は、2004年が28.6%、2009年が29.6%だったが、2014年が37.1%と、4割近くまで増加している。

これらの結果から、80歳まで自分の歯を20本以上残す「8020運動」には成果がみられる一方、食事内容や栄養への意識の向上、運動習慣や喫煙習慣とも関連する健診の受診率の増加が課題といえそうだ。

◎2014年度「国民健康・栄養調査」結果の概要
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000106547.pdf

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