国民生活センターは、12月3日、近年掃除サービスに関するトラブルが増加しているとして、大掃除の時期を前に注意喚起を行った。
(イメージ)
全国の消費生活センターに寄せられた、エアコンや換気扇のクリーニングなどの掃除サービスに関する相談件数は、2013年度は940件、2014年度は919件と年間1,000件近くにのぼり、幅広い年齢層で苦情が発生している。
なかでも70代は977件(23%)で最も多く、次いで60代が785件(18%)、80歳以上が644件(15%)と、60歳以上が半数以上を占める。
相談事例には、「見積もり時は2人で1時間半の作業だったのが、当日は1人で1時間の作業だった」「ワックスの塗り替えを依頼したところ、建材の一部が変色した」などサービス内容に関するもの、「電話で3,000円のエアコン洗浄を勧誘され、依頼。当日別の高額なサービスを勧誘されて契約したが、後悔している」など契約に関するものが主で、安価なサービスをもちかけ、その後高額なサービスを勧誘する事例が目立つ。なかには契約を強要するケースもあるという。
センターでは、掃除サービスを依頼する際には、見積もりを書面で受け取ること、契約前に破損の補償などを確認すること、自宅で掃除サービスの契約を締結した場合、原則として書面交付から8日間はクーリングオフの対象となることなどをアドバイスし、事業者とトラブルになった場合には、消費生活センターに相談することを呼びかけている。
◎国民生活センター 報道発表資料
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20151203_1.pdf