2013年度、医療や年金、介護などに支払われた社会保障給付費の総額は110兆6,566億円で、集計が開始された1950年度以降過去最高を更新した。国立社会保障・人口保障問題研究所が10月23日公表した。
前年度と比べて増加額は1兆6,556億円、伸び率は1.5%。国民1人あたりの社会保障給付費は86万9,300円だった。
社会保障給付費を「医療」「年金」「福祉その他」の部門別でみると、「医療」が35兆3,548億円で総額に占める割合は32.0%。「年金」が54兆6,085億円で49.3%、「福祉その他」が20兆6,933億円で18.7%だった。対前年度比では、医療が2.1%増、年金が1.2%増。福祉・その他は1.5%増だったが、介護対策に限ると4.7%増と高い伸び率を示した。
給付費に施設整備費などを加えた社会支出の総額は114兆1,356億円で、政策分野に分類すると、最も大きいのは年金や介護など「高齢」で、54兆6,247億円(総額の47.9%)だった。
◎社会保障費用統計(平成25年度)
http://www.ipss.go.jp/ss-cost/j/fsss-h25/fsss_h25.asp