ディー・エヌ・エーの子会社でヘルスケア事業を運営するDeNAライフサイエンスは、10月15日、味の素と共同で、病気に近づいている状態である「未病」をテーマとした、ヘルスケアに関する実証実験を今月から開始すると発表した。
DeNAライフサイエンスが提供する遺伝子検査「MYCODE(マイコード)」と、血液中のアミノ酸濃度で健康状態を解析する、味の素の「アミノインデックス」の技術を組み合わせる。
「MYCODE」は、がんや心筋梗塞といった病気のかかりやすさや体質など280項目について、採取した唾液をもとに判定する個人向けの検査キット。一方「アミノインデックス」は、少量の血液から健康状態を判定する検査で、主に医療機関で採用されている。
実証事業では、この2つを組み合わせることにより、遺伝要因と環境要因の側面から「未病」を把握し、生活者の健康に関する意識改革やその後の生活における行動変容などを促す。
そのために、まず遺伝要因・環境要因の双方を可視化するウェブサイトを開発し、情報を提供する。そこから健康増進に役立つものや未病を治す商品の購入、また健康関連サービスの利用増加につながるか、実証を行う。
協力するのは、味の素の社員約160名と、遺伝子検査を受けた「MYCODE」会員約80名。
この実証事業は、神奈川県が推進する「平成27年度 未病産業の創出に係るモデル事業」に採択されている。
◎ディー・エヌ・エー(DeNA) プレスリリース
http://dena.com/jp/press/2015/10/15/1/