政府は10月1日、ドライバーがいなくても走行できる完全自動走行に向け、自動運転ロボットの実証実験を開始すると発表した。来年はじめにも、神奈川県藤沢市などの湘南エリアの公道を走らせ、住民およそ50名の買い物支援などを行う。
この実証実験は、国家戦略特区プロジェクトの一環として行われる。
神奈川県は国家戦略特区に指定されており、県の企画に公募で選ばれた「ロボットタクシー」が実際の運用にあたる。「ロボットタクシー」は、ソーシャルゲーム大手のDeNAとロボットベンチャーのZMPが立ち上げた合弁会社で、2020年までに、高齢者の移動支援やローカルバス・電車に代わる移動手段として自動運転技術を実用化することをめざしている。
また政府は同日、今年度内を目処に、仙台市と名古屋市でも、自動走行の実証実験を行うことを発表した。完全自動走行のデモンストレーションや災害時対応の検証、3Dセンサーを用いた高度な実証などを行う予定だ。
今のところ、加速・操舵・制動をすべて自動車が行う完全自動走行は、国際法のジュネーブ条約に抵触する。政府はこの条約改正にも働きかけていく構えだ。
◎ロボットタクシー
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