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オランダ式の訪問看護ステーション開設　看護師が自律的に運営―セントケア

セントケア・ホールディングは、訪問看護サービスの新会社「ちいき・ケア株式会社」を立ち上げ、本年12月、オランダの在宅ケア組織「Buurtzorg（ビュートゾルフ）」のコンセプトを取り入れた訪問看護ステーションを東京都練馬区に開設すると発表した。

ビュートゾルフとは、4人の看護師で始動したオランダの在宅ケア組織。現在では約800チーム、従業員約9,000人の規模に成長し、利用者数は年約6万人と、オランダ全国の在宅ケアの6割以上を担う。
チームは上下関係のないフラットな自律型で、裁量と責任を持ちながら、介護も含めたトータルケアを行う。
利益率8％を達成しながら、利用者満足度、従業員満足度ともに高水準を実現しており、国際的にも注目が集まっている組織だ。

ちいき・ケアでは、このビュートゾルフをモデルに、看護師の自律した働きとライフステージに沿った勤務スタイルを取り入れる。
雇用形態は全員正社員とし、週40／30／20 時間から就業形態を選択することができる。週20時間の職員でも社会保険に加入でき、3歳未満の子どもがいる場合には保育手当を支給する。
1 拠点に職員数は12名までとし、拠点に大幅な権限を移譲して、看護師を中心とする小規模なチームによる自律的な運営を促す。会社全体もフラットな組織とし、社長以外はバックオフィス職員にも階層を設けないつもりだ。

潜在看護師は全国に約71 万人いるといわれ、同社は人材の掘り起しと、今後の在宅医療や介護を担う訪問看護師の確保をねらう。
第一号拠点の開設に続き、来年度は2ヵ所、再来年度は4ヵ所の拠点を開設する予定。事業開始後3年間をめどに経営の足固めを行い、その後は拠点の展開を加速させていく計画だという。

◎セントケア・ホールディング　プレスリリース
https://www.saint-care.com/information/pdf/2015.09.01_1.pdf