世界の認知症患者数が、2050年には1億3,150万人に達する見込みであるという報告が、『World Alzheimer Report 2015』にまとめられた。
世界の認知症患者は現在4,680万人と推計され、2030年には7,470万に達すると予想。さらに2050年には、今の2.8倍の1億3,150万人まで増えるという。
認知症患者は、毎年990万人が新たに誕生しており、3.2秒に1人のペースで増えている計算。
世界の分布をみると、ヨーロッパでは250万人(18%)、南北アメリカ170万人(18%)、アフリカ大陸80万人(8%)であるのに対し、アジアは490万人(49%)と突出して多い。
治療などにかかるコストも増加しており、2010年は6,040億ドルであったのが、2015年には35.4%増の8,180億ドルまで増えている。
◎World Alzheimer Report 2015
http://www.alz.co.uk/research/WorldAlzheimerReport2015-sheet.pdf