神戸市は8月11日、娯楽性のある設備を使って介護予防を図るアミューズメント型デイサービスについて、一定の規制を設ける方針を明らかにした。
近年、パチンコや麻雀、カードゲーム等の遊技を主な介護サービスとするデイサービスが登場。事業所によっては、時間を定めず終日ゲームを楽しめるところもあるという。
しかし、デイサービスとは本来、利用者のもつ能力をいかしながら、在宅生活を営むための機能訓練を行ったり、日常生活上の世話をするもの。
遊技に特化した設備を備え、遊技を機能訓練の主体としているアミューズメント型デイサービスは、その趣旨に沿った適正なサービスとは言えないと市は指摘する。
また疑似通貨等の使用が、利用者の射幸心や依存性を高め、かえって過剰で不必要な介護サービスにつながるおそれがあるとしている。
市は、デイサービス事業に一定の規制を行なうための条例改正案を9月市会に提案する。あわせて、今月14日から30日まで、パブリックコメントを実施する。