ユニバーサルデザインフード(UDF)がどのような食品なのかを知っている在宅介護者は、およそ3割にとどまることが、日本介護食品協議会が行った調査により、7月17日、明らかになった。
同居している身内に要介護者がいる人や、実際に介護を担当している人などを対象に、インターネットで調査を行い、506名から有効回答を得た。
それによると、UDFがどのような食品なのかを知っている人は全体の31%で、年代別では、30代の認知度が51%で最も高かった。しかし年代が上がるほど認知度は低下し、親の介護が必要となる50代(27%)、60代(24%)ほど、認知度が低いという結果であった。
認知経路については、「ドラッグストア・薬局の店頭」、「ヘルパー・ケアマネジャーからの紹介」の比率が高かった。
UDFやとろみ調整食品の利用頻度として最も回答が多かったのは、UDFが「毎日(1日に1食)」(25%)、とろみ調整食品が「毎日(1 日に3回以上)」(42%)であった。使用シーンは、いずれも「夕食(一部の献立・料理をまかなう)」が最多であった。
UDFの使用用途は、「おかず(主菜)」が59%で最も多く、以降には「おかず(副菜)」(55%)、「主食(米飯・おかゆ)」(52%)が続いた。とろみ調整食品の主な使用用途は、「水分補給」(55%)、「スープ・みそ汁」(48%)であった。
「ユニバーサルデザインフード」とは、日常の食事から介護食まで幅広い人が利用できる、食べやすさに配慮した食品のこと。レトルト食品や冷凍食品などの調理加工食品をはじめ、とろみ調整食品などにも適用されている。
ばらばらであった介護食品メーカーの製品規格や表示方法を統一し、利用者の不便を解消するため、2003年に制定された。
◎日本介護食品協議会
http://www.udf.jp/index.html