プラセボ製薬は、PTPシート包装タイプの介護用偽薬「プラセプラス」の販売を、オンライン通販アマゾンで7月14日から開始した。
従来はビン入りの商品のみであったが、服用者が違和感を覚えないように、医薬品に似せたパッケージにした。
「プラセプラス」は、直径8mmの白色タブレットで、見た目は一般的な薬とほとんど同じ。ただし主成分は、「還元麦芽糖(マルチトール)」と呼ばれる低カロリーの甘味料だ。
薬を過剰に飲みたがる高齢者などに、薬の代わるものとして飲ませることができる。
高齢者のなかには、不快な症状を緩和するため薬を大量に飲んだり、服用したことを忘れて何度も薬を飲んだりするケースがある。
薬を飲みたがるのは、必ずしも薬に含まれる成分に依存しているからではなく、「薬を服用する」という行為そのものが、不安の解消や安心につながっていると考えられる。
そのため偽薬は、本人の意向を否定することなく服薬の欲求を満たすことができ、介護者にとってもスムーズな服薬を支援することができる。
本商品は、PTPシートあたり10粒で、1箱に3シート入り。医薬品との混同を避けるため、PTPシート裏面には「栄養補助食品」と表記されている。
アマゾンでは、1箱あたり999円(税・送料込)で販売されている。
◎プラセボ製薬
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