個人情報が記載された書類を紛失していた群馬県前橋市は、6月23日、すべての書類を発見したと発表した。
紛失していたのは、「ひとり暮らし高齢者基礎調査」の調査票と対象者の一覧表など。調査は、在宅高齢者の実態把握や災害時等における支援のために、民生委員が毎年1回行っていた。
民生委員によると、調査済みの調査票22部と、調査対象者67名の氏名・住所・生年月日が記載された一覧表などを茶封筒に入れて保管していたという。
前橋市は、6月8日に紛失の第一報を受け、警察へ遺失届を提出。その後、該当者への状況説明や、対象地域全戸に向けて詐欺等の注意喚起を行った。18日には報道機関を通じて、市民に公表がなされた。
しかし21日、担当民生委員が調査対象者の家で調査票等を発見。22日に担当係長が確認を行ったところ、すべての調査票等が確認されたという。担当民生委員が、その家に置き忘れてきたとみられる。
今回の事態を受けて市は今後、個人情報の適正管理を徹底するとともに、名簿と調査票を分けて保管し、調査は調査票のみ持参して調査を行うようにするという。