日本薬剤師会などの3団体が、傘下の保険薬局に対し、昨年1年間に算定した全処方せんについて自主点検させたところ、1,220店で患者の薬剤服薬歴の未記載があったことが明らかになった。
未記載件数は81万件を超え、およそ3億円の診療報酬が不適切に請求されたとみられる。
薬歴とは、薬剤師が患者の症状や併用薬などを聞き取った記録を保管したもの。薬歴に基づいて患者に適切な指導を行えば、薬剤服用歴管理指導料として340円か410円の診療報酬が得られる。
今年2月に大手薬局チェーンで薬歴の未記載問題が相次いで発覚したことを受け、厚生労働省が関係団体に自主点検を要請していた。この調査結果は、6月24日に行われた中央社会保険医療協議会で発表された。
◎厚生労働省
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