選挙権年齢を「20歳以上」から「18歳以上」に引き下げる改正公職選挙法が、6月17日、参院本会議で全会一致で可決、成立した。
来年の参議院選挙から適用される見通しで、18~19歳の約240万人が有権者に加わることになる。
近年、若い世代の投票率の低下が著しく、2014年12月に行われた第47回衆議院議員総選挙では、20代の投票率は32.58%であった。
反対に投票率が高いのが50歳から上の世代。最も高かったのは60代の68.28%で、次が50代の60.07%、その次が70代の59.46%。20代とはおよそ2倍の開きがある。
選挙権年齢の引き下げについて、政府は今後、高校生や大学生を中心に周知・啓発を行い、学校での主権者教育にも力を入れていく構え。
選挙権が認められる18~19歳は約240万人で全有権者の2%程度だが、高齢者層に配慮した政策を打ち出し支持を集める「シルバー民主主義」に歯止めをかかるきっかけとして期待される。