ストーマケアに関する専門知識や最新情報をまとめた「ストーマケア情報サイト」が、5月30日にオープンした。
ストーマ保有者は国内に18~20万いるといわれるが、ケアに関する情報が十分でなかったことから、ストーマ装具の製品開発等を行うアルケアが、医師や看護師の協力のもと制作した。
※ストーマとは
手術により大腸や小腸などの消化管や、尿管などを体の外に誘導して造った、便や尿の出口(排泄孔)のこと。
造設すると、便意や尿意はなくなり、自分の意思とは関係なく便や尿がストーマから排泄される。そのため、便やガス・尿を管理するためにストーマ装具を常に貼付することが必要となる。
サイトには、医療関係者向け・一般向け・小児ストーマの家族向けの3つのページを用意。いずれも基本的な内容は同じだが、一般向けは医療関係者向けよりもわかりやすく解説しており、本人や家族が医療従事者と同等の情報でコミュニケーションをとれるようにした。
イラストや写真、動画を多用しており、だれにでもわかりやすくオープンなものとなっている。
執筆者代表の渡邊千登世氏(聖路加国際大学大学院)は、サイト内で、ストーマを持つ本人やその暮らしを支える様々な人たちが、気軽にアクセスでき、すぐに役立つ知識を手に入れることができる「“玉手箱”のような情報源」を目指したとコメント。
本人がストーマとともに安心して暮らせることができるよう、「このサイトを身近な情報ソースとして活用してほしい」とコメントを寄せている。