介護福祉士と保育士などの福祉資格の一本化について、保育士や幼稚園教諭の多くが反対意見であることが、人材紹介サービス等を行う株式会社ウェルクスが行った調査により明らかになった。
厚生労働省は、少子高齢化で福祉人材の確保が難しくなることを見据え、保育士や介護福祉士など福祉に関する資格を一本化することについて、検討をはじめている。
同社は、自社の情報提供サイトのユーザーである保育士や幼稚園教諭などにアンケートを実施し、100名から回答を得た。
それによると、福祉資格の一本化について、77.0%の人が「反対」と回答し、「賛成」13.0%、「どちらとも言えない」10.0%を大きく上回る結果となった。
賛成反対それぞれの理由は、賛成派では「選べる職場が増えるから」が50%、「幅広く福祉に関わってみたいから」が25%「人材採用が楽になるから」19%などの意見がみられた。
一方、反対派からは「保育や介護は全くの別物と感じるから」が51%、「サービスの質が下がると思うから」が18%、「知識習得のために研修などに参加する余裕がない」9%などの意見があげられた。
幼稚園教諭、保育士、介護福祉士の資格を持つ20代女性は、「排泄、食事、日常生活全般のサポートをすることはどちらの資格も同じですが、排泄一つでも子どもと高齢者とでは重要性は異なる」として、統一に反対した。
◎ウェルクス
http://welks.co.jp/