WHO(世界保健機関)は8月10日、新型インフルエンザの世界的大流行が終息したと宣言した。
WHOは専門家で組織される緊急委員会が召集され会議を行い、現在インフルエンザが流行している地域からの報告と世界情勢などを評価した結果、新型インフルエンザは完全に終息したわけではないが、世界的な大流行は終息したとの見方を示した。
幸運だったのは、もっとも致死が高まった段階(フェイズ6)で、インフルエンザウイルスが変異しなかったことで、これにより加盟国でのワクチン接種の促進などが功を奏し、今回の終息宣言につながった。
しかし新型インフルエンザと季節性インフルエンザが混同されることがあるため、WHOは今後も加盟各国には監視の継続を求め、新型インフルエンザ用ワクチンに関しても引き続き摂取を促すという。