塩野義製薬の調査によると、糖尿病患者は、医師が期待するほど十分な治療ができていないことが明らかになった。
糖尿病があると、脳梗塞や心筋梗塞、あるいはがんや認知症などの合併症を起こしやすくなる。
しかしこれらの合併症リスクについて「説明を受けたことがある」と回答した患者割合は、「説明している」と回答した医師の割合より少なく、医師が思っているほど合併症リスクが患者に伝わっていないことが示唆された。
治療については、9割の患者が「継続しなければならない」と回答しており、医師が考えている以上に、患者は治療継続の必要性を感じていることがわかった。
ところが実際には、指示された運動や食事管理を行っている患者はそれぞれ3割にとどまり、医師が期待するほど生活習慣を改善できていないようだ。
また、自身の血糖値の治療目標を正確に知っている患者は、半数にも満たなかった。
治療やケアに協力してくれる家族がいる患者はほぼ半数いたが、診察に同行してくれる家族がいる人は10人に1人であった。
運動や食事、治療に対する意欲などは、家族の診察同行がある患者ほど高い傾向が認められた。
◎塩野義製薬
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