国立がん研究センターがん対策情報センターによると、2011年の全国のがん罹患数は、およそ85万人(男性49.6万人、女性35.5万人)であったことがわかった。
また今回の調査では、主要部位における、各都道府県における罹患比や死亡比が初めて地図上に示され、どの地域に何がんが多いかが視覚的にわかるようになった。
それによると、「胃がん」は男女ともに日本海側の県に集中し、「大腸がん」は北海道や東北地方、山陰地方で多い傾向が見られるなど、部位によって地域差があることが明らかになった。ただし、「乳房・子宮」「前立腺」など、地域差を認めないものもあった。
この2011年の調査結果では、登録している全国40の都道府県の結果が示されているが、2012年からは全都道府県のデータが集計されたもようだ。
全国のがんの実数把握ができるようになることで、日本のがんの実態把握とがん対策が進むと期待されている。
◎国立がん研究センター
http://www.ncc.go.jp/jp/index.html