東京都は3月16日、『高齢者施設における結核対策の手引』を作成したと発表した。
都内では毎年約3,000人、全国では20,000人が新たに結核と診断されている。
結核は高齢になるほど多く発症しやすく、70代以上の人が6割近くを占める。
高齢者は結核の既感染率が高く、免疫力が低下した高齢者が入所する高齢者施設では、結核が発生するリスクが高い。また、結核発症の発見が遅れると、集団感染になる事例もある。
都は、施設において結核対策を適切に実施できるよう、結核対策の手引を作成。特別養護老人ホームや介護老人保健施設、保健所などへ配布する予定だ。
手引には、結核の基礎知識から平常時の対策、結核発生時の対応、発症チェックリストなどを掲載。
結核対策は、施設として体系的に行うことが重要であることから、施設内の感染対策委員会等で活用するとよいだろう。
手引は、高齢者施設向けのほか、医療機関向けも作成しており、これらはPDFでも公開されている。
結核についての理解を深めるためにも、一読しておくとよいだろう。
◎『高齢者施設における結核対策の手引』
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/kansen/kekkaku/index.files/koureisyanotebiki.pdf
◎『医療機関における結核対策の手引』
RASE/2015/03/DATA/20p3g200.pdf" target="_blank">http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2015/03/DATA/20p3g200.pdf