藤田観光が経営する椿山荘とフォーシーズンズホテル椿山荘東京は、結婚式を挙げる利用者の家族で、身体の状況により参列が難しい高齢者に対して、看護師の付き添いサービスを始めた。
このサービスは、看護師派遣などを手がけるスーパーナースと契約を締結して実施するもので、医療的な問題があったり、始終見守りが必要な高齢者の式への参列の際に、訪問看護事業も展開するスーパーナースが看護師を派遣するもの。
こうしたサービスは、挙式を挙げる新郎新婦らから、遠距離に住む祖父母や、入院中・要介護状態の祖父母らにも、ぜひ一生に一度の式に参列してほしいとの要望から誕生したもので、医療従事者である看護師が付き添うことで、家族は安心して式を挙行することができる。主治医の外出許可があれば入院中でも利用可能なため、高齢者だけでなく、病気療養中の親族などからの需要も期待できる。
介護保険のような恒常的なサービスではなく一回きりの短時間サービスだが、移動方法や万一の備え、会場の下見、当日のスケジュールの把握など、下準備に多くの手間がかかるうえ他の参列者への配慮もしなければならず、サービス提供には細心の配慮が必要となるため、通常の介護サービスとは異なるトレーニングが必要となりそうだ。