厚生労働省は2月17日、アルツハイマー型認知症治療剤「メマリー」(一般名:メマンチン塩酸塩)の「使用上の注意」を改訂し、「重大な副作用」の項に「肝機能障害、黄疸」を追記するよう、製造販売元である第一三共に指示した。
同剤は、中等度および高度アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制に使用される。
国内において、同剤との関連性が否定できない重篤な肝機能障害、黄疸関連の報告が3例報告され、そのうち1例は死亡に至ったことから、改訂が指示された。
第一三共は、指示通り「重大な副作用」の項に「肝機能障害、黄疸」を追記し、「AST(GOT)、ALT(GPT)、ALP、ビリルビン等の上昇を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。」と注意喚起した。
また、自主改訂として「その他の副作用」の項に「顔面浮腫」「眼瞼浮腫」「脱力感」を追記している。
◎メマンチン塩酸塩の「使用上の注意」の改訂について
http://www.info.pmda.go.jp/kaitei/file/20150217frepno1.pdf
◎「使用上の注意」改訂のお知らせ
https://www.medicallibrary-dsc.info/announce/revision/2015/pdf/1502revi_mem.pdf