株式会社クオーレは、社会福祉法人池上長寿園が運営する東京都大田区立特別養護老人ホームたまがわと、次世代の介護システムを開発するために協力関係を締結した。
クオーレは自社開発中の介護記録システムを「たまがわ」に無償提供するとともに運用のサポートを行い、「たまがわ」はこのシステムを利用しながら問題点や改善点などを現場の声としてクオーレに随時フィードバックし、両者が協力してよりよいシステムに育てていくという。
この介護記録システムは、3大介護といわれる「食事」、「入浴」、「排泄」についての記録をインターネットのブラウザを使って管理できるシステムで、サーバーと端末PCのみではなく、iPadやiPhoneといった次世代携帯端末も活用可能。このシステムはオープンソースソフトウェアと呼ばれるライセンスフリーの部品で構成されており、通常に比べて格段のコストダウンが可能だという。
今後は、11月を目処に介護記録システムの導入および運用をはじめ、次に在宅ケアの分野に裾野を広げ、ケアマネジャー、介護サービスを受ける人やその家族が情報共有できるよう、最新の情報端末などを活用したシステムを開発していく計画だという。