セカンドライフの総合プロデュースを行う日本ロングライフは、全国の60~79歳の男女を対象に、どのようなセカンドライフを理想としているのかアンケート調査を行い、1月16日、その結果を発表した。有効回答数は1000件。
■「旅行」と「おいしいもの」がセカンドライフ充実のポイント
「どのようなときに喜びや期待で心が躍るか」という質問に対する回答として最も多かったのは「旅行に出かけるとき」(60.5%)であった。以降には「おいしいものを食べる・飲むとき」(53.2%)、「きれいな景色を見るとき」(48.4%)、「親しい仲間と集まるとき」(42.2%)が続いた。
男女別にみると、「ドライブ・ツーリングに出るとき」(男性21.4%、女性11.4%)や「好きなスポーツ・運動をするとき」(男性22.2%、女性17.2%)は男性のほうが高く、反対に「オシャレをするとき」(女性25.0%、男性3.8%)や「買い物をするとき」(女性33.0%、男性15.0%)は女性で高かった。
「自分にとっての“忘れられない思い出の地”」を聞いたところ、「旅行で行き景色がよかった場所」(36.0%)が最も多く、次いで「旅行で行き楽しかった場所」(29.5%)、「生まれ故郷」(28.3%)、「学生時代を過ごした場所」(18.2%)、「旅行で行き食べ物がおいしかった場所」(16.7%)、「子どもの頃によく遊んだ場所」(14.8%)が続いた。
■世の中のイベントでは「東京オリンピック」が楽しみ
「今後行われる世の中のイベントで楽しみなこと」は、「東京オリンピック・パラリンピック」が43.3%で最も多かった。以降には「リニア新幹線開業」(21.6%)、「北海道新幹線開業」(13.7%)、「北陸新幹線開業」(12.4%)が続いた。
特にリニア新幹線や北海道新幹線、北陸新幹線の沿線に住む方は、他のエリアに住む方に比べて期待度が高い傾向がみられた。
■セカンドライフを送る環境「いまのままで」が最多
「歳を重ねることがステキだと感じるような理想のセカンドライフのイメージ」を聞いたところ、「安定した」が44.7%で最も多く、僅差で「元気な」(44.2%)、「自由な」(39.9%)と続いた。
また、どのような環境でセカンドライフを送りたいか自由回答形式で聞いたところ、最も多かったのは「いまのまま」で126人であった。また、「自由な・好きなことができる」(80人)も多かった。
周辺環境としては、「自然がある」(97人)、「のんびりした・ゆっくりした・ゆったりした」(65人)、「静かな・落ち着いた」(53人)が上位を占めた。
■認知症になっても「自分のペースで」「自分らしく」暮らしたい
「認知症になったら、どのような環境や周囲の接し方が心地よい空間だと思うか」という質問に対し、最も多かったのは「自分のペースで暮らせる」(43.3%)、僅差で「自分らしく暮らせる」(41.3%)であった。以降には「今までの生活リズムを変えずに暮らせる」(30.4%)、「今までの生活スタイルを変えずに暮らせる」(29.2%)、「認知症ではない時と同じように接してくれる」(26.1%)が続き、認知症になっても自分のペースや自分らしさを失わず、認知症になる前と変わらず暮らしたいと考える人が多いことがうかがわれる。
男女別にみると、「自分らしく暮らせる」(男性35.0%、女性47.6%)や「今までの生活リズムを変えずに暮らせる」(男性24.8%、女性36.0%)は、男性より女性のほうが10ポイント以上高い結果であった。認知症になったとしても“自分らしさを失いたくない”、“生活リズムを変えたくない”との思いは、男性より女性のほうが強いと推察される。
◎日本ロングライフ
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