総務省消防庁は、熱中症により5月31日から8月1日までの約2ヵ月間に全国で救急搬送された人が2万1,032人にのぼり、そのうち98人が搬送直後に死亡したという合計速報値(暫定値)を発表した。
2万1,032人中、65歳以上の高齢者は9,994人と全体の約半数(47.5%)を占めた。症状の程度では、軽症がほぼ半数、中等症約36%、重症4%という割合
10万人当たりの都道府県別搬送人数では、愛知県が最も多くて28人、続いて群馬県26人、埼玉県24.3人、三重県、23.1人、栃木県23人、岐阜県22人、福島県20人という順だった。
また、死亡者の多かった県は、埼玉県12人、愛知県9人、三重県7人、千葉県・茨城県6人となっている。
週ごとに見ると、7月12日〜18日に1,853人だったのが、19〜25日では9,895人と急激に増え、翌週25日〜8月1日は5,460人とやや下がっている。
2009年(同)の熱中症による搬送人数が1万2,971人で死者は16人、2008年(7〜9月)の熱中症による搬送人数が2万3071人で死者が47人と比較してみて、8月を前にして2万人を越えている今年の状況がいかに異例なのがよくわかる。
例年熱中症患者のピークは8月なので、まだまだ注意が必要と言えそうだ。