厚生労働省は、12月9日、平成25年「国民健康・栄養調査」の結果を公表した。
本調査は、国民の身体の状況や栄養摂取量、生活習慣の状況を明らかにするために毎年実施されているもので、平成25年は5,204世帯を対象に実施され、3,493世帯から有効回答が得られた。
それによると、65歳以上の高齢者では、いずれの年代でも平均16.8%の人に低栄養が認められたが、85歳以上では特にその割合が高く、29.6%に低栄養の傾向が認められた。
平成16年と比べると、「何でもかんで食べることができる」と回答した人の割合は、40歳以上のいずれの年代でも増えており、70歳以上でも62.9%の人が「何でもかんで食べることができる」と答えた。
また、70歳以上の人において、低栄養と咀嚼力との関わりをみると、かんで食べることができるものが少ない人ほど低栄養の傾向が強くなることが示された。
嚥下が困難に感じることが頻繁、または時々あると回答した人の割合は、全体では平成22年に比べて男女ともそれほど変わらなかった。またその割合は、年齢階級別に見ると60代で男女とも13.7%であり、平成22年と比べ減少していた。
全体的には、60歳以上の生活習慣に関する状況は、以前と比べて改善してきているようだ。
◎平成25年「国民健康・栄養調査」の結果
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000067890.html
◎厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/