明治は、11月27日、九州大学の清原 裕教授との共同研究により、牛乳・乳製品の摂取がアルツハイマー型認知症の予防に有用であることを確認したと発表した。
また、自立した在宅生活を継続するために必要な知的能力の低下予防にも、牛乳・乳製品の摂取の有用性も認められたという。
研究では、認知症を発症していない60歳以上の1,081名を対象に、牛乳・乳製品の摂取量を調査した後、認知症発症の有無を17年間追跡調査された。
その結果、牛乳・乳製品の摂取量が多い人の群は、アルツハイマー型認知症の発症リスクが有意に低下した。
また、認知症がなく、かつ日常生活動作ならびに生活機能に問題のない65歳以上の1,029名を対象に、牛乳・乳製品の摂取量を調査した後、生活機能低下の出現の有無を7年間追跡調査した研究においても、摂取量が多い人の群では、「書類を書く」「新聞を読む」などの知的能力(知的能動性)が低下するリスクが有意に軽減された。
明治は、これまでの共同研究においても、「牛乳・乳製品摂取によるメタボリックシンドローム予防効果」や「乳などの動物性たんぱく質摂取による脳卒中(特に、脳出血)予防効果」などを明らかにしている。