ワタミタクショクは、11月20日、60代~70代の男女600名を対象に行った「働くご高齢者への労働意識調査」の結果を発表した。
総務省の調査によると、65歳以上の「共働きシニア」はこの10年で30万世帯近く増えている。
これは高齢夫婦の8世帯に1世帯が共働きをしている計算となり、特に介護、製造業、流通業など人手不足が深刻な業種で女性の就労増が目立っている。
調査によると、約90%の高齢者が共働きについてメリットを感じていると回答した。理由として、「収入アップ」「生活にメリハリが出る」「お互いの趣味や世界を持てる」などがあげられている。
仕事で得たお金の使い道は、「生活費」がトップ、次いで「趣味」「貯蓄」であった。
毎日の勤務時間は「8時間以下」が最も多く24.7%であったが、理想は「6時間以下」が最も多かった。
仕事を選ぶ際に重視していることとして最も多かったのが「健康的に働ける」で約60%、「自分のペースにあった働き方」も多く59.8%、「やりがい」が48%であった。
また、生活費について、年金だけではどのくらい足りないか聞いたところ、平均でひと月119,000円足りないという結果であった。
「夫は厚生年金、妻は国民年金」という平均的な夫婦が受け取れる年金額がひと月約20万円となることに対し、理想の生活を送るには1世帯あたり毎月30万円以上かかることから、不足分は仕事による収入や貯蓄の切り崩しで補っているのが実態のようだ。
◎ワタミタクショク
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