カゴメは、ラブレ菌が作り出す独自の多糖(EPS-b)が、免疫力の向上に寄与することを、マウスを使った試験により明らかにした。
同社はこれまでの研究により、ラブレ菌の摂取が、がん細胞やウイルス感染から体を守る力(以下、細胞傷害活性)を高め、免疫力を向上させることを明らかにしている。すでに、小学生を対象に行った研究では、インフルエンザに感染するリスクの低減効果が認められた。
ラブレ菌飲料がインフルエンザ予防に有効―カゴメ
http://www.caremanagement.jp/index.php?action_news_detail=true&storyid=12476
今回同社が行った研究によると、ラブレ生菌もしくは粗抽出EPS-bを摂取させたマウスでは、デンプンを含む飼料を与えられたマウスと比較して、細胞傷害活性の有意な上昇が認められた。
この結果は、粗抽出EPS-bがラブレ菌の細胞傷害活性を高めることを示唆しており、それによりインフルエンザ予防作用のような体の免疫力を高めていると推測される。
この研究結果は、英国の学術専門誌『Journal of Applied Microbiology』電子版に11月6日に掲載された。