森永製菓が開発した健康素材「パセノール」が、心血管保護効果を有する可能性があることが明らかになった。
11月1日~2日に開催された第21回日本未病システム学会学術総会において、共同研究先である山形大学医学部の石幡明教授のグループが発表した。
パセノールの有効成分である“ピセアタンノール”は、アンチエイジング素材として注目されている“レスベラトロール”とよく似た構造をしており、同社はこれまでに血管弛緩作用やコラーゲン分解抑制・産生促進作用、メラニン合成抑制作用を有することを明らかにしている。
石幡教授のグループの発表によると、ラットに4ヵ月間高脂肪食を摂取させると、心臓の機能や血小板凝集に悪影響を及ぼすが、高脂肪食とパセノールを同時に摂取させるとそれらの悪影響を抑制することができたという。
この成果は、パセノールの摂取が心血管保護効果につながる可能性を示唆しており、同社はパセノールを利用したアンチエイジング製品の開発をさらに進めていくとしている。