介護に関する意識調査―オリックス・リビング

有料老人ホーム高齢者住宅を運営するオリックス・リビングは、全国の40代以上の男女1,238名(男性737名、女性501名)を対象に、7回目となる「介護に関する意識調査」を実施し、11月4日、結果を発表した。

主なアンケート結果は以下のとおりであった。
家族の介護について不安がある人は約9割。男性は費用面、女性は精神的な負担を心配
家族の介護について、「不安を感じる」(38.4%)、「やや不安を感じる」(47.9%)をあわせて、約9割の人が不安を感じると回答した。

不安の内容について男女で比較すると、男性は費用面について(69.2%)、女性は精神的な負担について(75.6%)であった。

家族を介護する必要が生じた場合、「仕事」と「介護」の両立について、「できると思う」と回答した人は7.6%となり、1割を切った。

自身の介護について約9割が不安を感じながらも具体的な準備をせず
自身の介護については、「不安を感じる」(40.0%)、「やや不安を感じる」(46.2%)をあわせて約9割が不安を感じると回答。
男女別にみると、男性83.2%、女性90.2%が「不安を感じる」あるいは「やや不安を感じる」と回答しており、女性の方がやや高かった。

一方で、自身に介護が必要になったときについては、「まだ何も考えていない」(68.3%)、「考えているが、まだ家族に伝えていない」(23.0%)で、約9割が具体的な準備をしていないという結果であった。

自身の介護に不安を感じながらも具体的な準備をしていない理由は、「まだまだ先だと思うから」(45.5%)、「イメージがつかないから」(36.1%)、「分からない」(16.5%)という結果であった。

人生設計の中に介護費用が「含まれている」と回答した人は29.1%おり、男女ともに、年齢があがるにつれ多くなる傾向であった。

自身の高齢期以降に発生する事項で家族に伝えていることについては、 「何も伝えていない」(58.4%)最も多く、次いで「延命治療の要・不要」(30.8%)、「葬儀について」(20.4%)、「重大病名の告知の要・不要」(14.4%)、「墓の形式」(12.3%)となり、「介護の形式」(8.8%)は1割を下回った。

老老介護について約9割が不安を感じる
自身の家庭の老老介護について不安を感じる人は、「不安を感じる」(36.0%)、「やや不安を感じる」(49.4%)をあわせ、約9割にのぼった。また、男女差はほとんどみられなかった。

配偶者から介護を受けることについて、男女で差
「配偶者を介護したい」と考える人は44.5%であったが、男女別にみると男性は80.9%が「配偶者を介護したい」と考えているのに対し、女性は66.6%と男女差がみられた。

反対に、配偶者の介護を受けることについては、「配偶者に介護されたいとは思わない」(34.9%)と「配偶者に介護されたいと思わないが、現状を考えるとされなければならない」(14.7%)を合わせ、約半数が配偶者による介護を希望しないことがわかった。
また、男女別にみると、男性38.1%に対し、女性では64.9%と、女性では特に高い結果であった。

配偶者に介護されたい理由は、「配偶者を信頼しているから」(32.7%)、「配偶者は安心(安全)だから」(22.9%)、「配偶者に愛情があるから」(18.1%)であった。
反対に、介護されたくない理由は、「配偶者以外に介護された方がいいから」(36.5%)、「配偶者は介護してくれないと思うから」(14.2%)という理由が多かった。

男性は自宅で配偶者による介護を、女性は有料老人ホームでの介護を希望
自身が介護される立場になった場合に受けたい介護は、男性は「自宅にて家族(配偶者)の介護を受けたい」(29.6%)、が最も多く、次いで「有料老人ホームに入居し介護サービスを受けたい」(17.6%)、「特別養護老人ホームに入居し介護サービスを受けたい」(16.8%)と回答した。
一方、女性は「有料老人ホームに入居し介護サービスを受けたい」(24.8%)と「自宅にて外部の介護サービスを受けたい」(24.6%)がほぼ同数で、その後に「特別養護老人ホームに入居し介護サービスを受けたい」
(17.6%)がつづいた。

認知症になったら施設入居を希望 自身の場合は約8割、大切な人の場合は約6割
自身が認知症を発症し、大切な人を忘れてしまった場合、「施設に入る」と回答した人は77.3%であった。男女別にみると、男性(71.2%)より女性(85.4%)のほうが施設入居を希望する人が多かった。

大切な人に介護してほしい理由のうち、男性では「他人に介護されたくないから」と回答した人が(41.4%)で最も多く、女性(15.6%)との差が大きかった。
施設に入りたいと回答した人の理由は「大切な人に迷惑をかけたくないから」(64.1%)が最も多かった。
しかし、大切な人が認知症を発症し、自身を忘れてしまった場合、「施設に入ってほしい」と回答した人は55.2%で、男女別にみると、女性(61.8%)のほうが男性(50.2%)よりも施設での介護を希望する割合が大きかった。

外国人労働者による介護、約7割が受ける意向
自身が介護される立場になった場合、外国人労働者による介護サービスについて、「積極的に受けたい(国籍は関係ない)」(19.1%)、「外国人労働者が今より普及していれば受ける」(22.0%)「受け入れたくはないが人材不足は顕著なので受ける」(27.4%)と、約7割が受け入れる意向であることがわかった。

約7割が、介護ロボットに肯定的
介護ロボットによる身体介護については、「推奨されていれば受けてもよい」(63.9%)、「積極的に受けたい」(10.4%)と、約7割が肯定的にとらえていた。
肯定的な理由としては、「ロボットは気を使わないから」(51.5%)、「本当は人の手が良いが気を使うから」(32.0%)となり、人手による介護を受けることに心理的負担がある様子がうかがえる。

社会保障制度充実のための消費増税は、約2割が肯定的
福祉介護などの社会保障制度を充実させるための増税実施について、「増税して良かった」と回答した人は18.9%で、昨年(42.7%)と比べ、半減した。
一方「増税して良かったとは思わない」と回答した人は 46.5%で、昨年(36.5%)より増加していた。
増税反対の理由としては、「使われ方が分からないから」( 62.0%)が最も多く、「生活に余裕がないから」(27.1%)、「必要だと思わないから」(5.8%)の順となりました。

「サービス付き高齢者向け住宅」を詳しく理解している人は約1割
「サービス付き高齢者向け住宅」について「詳しく理解している」人は10.9%にとどまるという結果であった。

◎オリックス・リビング
http://www.orixliving.jp/

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