ユニ・チャームは、10月20日、全国の介護施設・病院と共同で行った、大人用紙おむつを使用する要介護高齢者の夜間の排尿実態に関する調査の結果を発表した。
介護施設・病院では、紙おむつを適切に使用しても原因不明のモレが起こるため、深夜におむつ交換を実施しているところが数多くある。
そこで同社は、夜間の排尿実態と尿成分の調査を行ったところ、次のようなことが明らかになった。
1)紙おむつを使用する方は、夜間3回以上排尿する方が76%にのぼる(19名)。
2)終日寝て過ごす高齢者の79%に、不純物を含んだ“尿”が見られた。
3)2)で検証したような不純物を含んだ“尿”を複数回吸収すると、パッド表面で目詰まりし、吸収スピードが3倍~10倍悪化した。
尿に含まれる代表的な「不純物」とは、リン酸マグネシウムアンモニウム結石、上皮細胞、シュウ酸カルシウム結晶、硝子円柱であった。
これらの不純物を含んだ“尿”を複数回吸収することで、紙おむつの表面が不純物で目詰まりし、吸収スピードが悪化するという。
同社は、この成果をふまえ、さらなる要介護高齢者のQOL向上と夜間の介護負担低減を目指したサポートを行っていくと表明している。
◎ユニ・チャーム
http://www.unicharm.co.jp/index.html