UAゼンセン日本介護クラフトユニオン(NCCU)は、10月20日、「職場のハラスメントについて」のアンケート結果を発表した。
調査は6月24日~7月7日に行われ、329名から有効回答が得られた。男性は23.4%、女性は76.6%であった。
ハラスメントを受けたことがある人は44.1%で、そのうち最も多かったのは「上司からのパワーハラスメント」であった。
ハラスメント受けたことを誰かに相談した人は47.9%にとどまり、相談しなかった理由は「相談しても解決しないと思ったから」が48.7%と最多であった。
相談した場合の相談相手は「上司」「同僚」で約7割となり、「所属法人の相談窓口」はわずか1.7%であった。
また、相談したものの、問題解決に向けて「対応してくれなかった」ケースが56.4%あり、その後「自ら退職」した組合員や「異動、転勤」となった組合員等もいた。
ハラスメントは判別基準があいまいなため、ハラスメントと特定しにくく、加害者がハラスメントをしている、あるいは被害者がハラスメントを受けているという意識がないことも多い。
NCCUは、2010年から「職場のハラスメント対策」の活動を行っており、今後も、組合員が自ら知る活動、ハラスメントの発生しづらい職場環境の整備に向けての取り組みを継続し、働きやすい職場づくりを推進していくとしている。
◎UAゼンセン日本介護クラフトユニオン(NCCU)
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