セカンドラボは、10月8日、首都圏の医療機関や介護施設に対して行った、看護師や介護職などの人材紹介サービスに対する意識調査の結果を発表した。
調査の結果、回答した774の事業所のうち、8割近い614事業所が人材紹介サービスに対して「不満がある」と回答した。
特に介護施設(通所)は、「不満がある」と回答した事業所の割合が9割を超えていた。
人材紹介サービスに不満と回答した主な理由は、「採用が決定した際の手数料が高い(採用者の年収の20%程度)」「人材紹介サービス経由で入社した人材が早期で退職するケースがある」「人材紹介会社の求人サイトに自社の求人情報が無断で掲載されている」「採用決定時のお祝い金の支給が自社の採用活動を妨害している」などであった。
一方で、不満はあるものの、6割の事業所が今後も人材紹介サービスを利用すると回答した。
その理由は、人材紹介サービスを使わなければ、職員の深刻な欠員状態に陥り、施設運営が成り立たなくなるからと答えている。
本来であれば、職員の待遇改善や設備増強に使う予算を、職員採用の費用に廻しているもようだ。
10数年前までは、医療機関や介護施設における採用は、求職者による直接応募が主流であった。しかし、大手人材サービス会社の参入により直接応募が減少し、人材確保のためには手数料が高額でも人材紹介サービスを使用せざるを得ない状況であると考えられる。
◎セカンドラボ
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