ソニー生命が行った「シニアの生活意識調査2014」の結果が、9月11日、公表された。
調査は、7月11日~13日の3日間、全国のシニア(50~79歳の男女)に対してインターネットリサーチで実施され、1,000名の有効サンプルが解析された。
調査より、シニアは、自身の衰えを感じながらも年寄り扱いされることを好まず、イキイキとしたシニア生活を送りたいと考えていることがわかる。
一方で、介護が必要になったときには、介護施設に入所するなど、自分たちの力で何とかしたいと考える人は9割近くにのぼった。
【主な質問と回答】
■“自分がシニアになったな(年をとったな)”と思うときは?
「小さな文字が見づらくなったとき」(56.1%)が最も多く、以降、「人やモノの名前がなかなか出てこないとき」(54.8%)、「白髪が増えたと感じたとき」(48.2%)、「運動の際に思ったよりも体が動かなかったとき」(41.0%)、「シワが増えたと感じたとき」(30.3%)、「髪のボリュームが減ったと感じたとき」(28.1%)の順で続いた。
男女別にみると、“身体の衰え”によって自覚をするのは女性よりも男性で多くみられ、「運動の際に思ったよりも体が動かなかったとき」は女性の33.0%に対し、男性では49.0%であった。
一方、“外見の変化”によって自覚をするのは男性よりも女性が多く、「白髪が増えたと感じたとき」(男性40.0%、女性56.4%)や「シワが増えたと感じたとき」(男性20.2%、女性40.4%)、「髪のボリュームが減ったと感じたとき」(男性24.2%、女性32.0%)にみられるように女性のほうが高かった。
■“シニアも悪くないな(捨てたもんじゃない)”と思うときは?
最も多かったのは「自分の知識・経験が役立ったとき」(37.7%)、ほぼ同率で「のんびり過ごせているとき」(37.5%)となり、以下、「平日に旅行や観光に行けたとき」(28.1%)、「施設入場料や交通機関などで“シニア割引”が使えたとき」(26.6%)、「以前は気づかなかった“モノの良さ”(景色など)に気づいたとき」(25.6%)、「子どもや孫の成長を感じられたとき」(24.4%)と続いた。
年代別にみると、「のんびり過ごせているとき」や「平日に旅行や観光に行けたとき」「施設入場料や交通機関などで“シニア割引”が使えたとき」「孫など幼い子どもに甘えられたとき」は、50代と比べ、60代、70代のほうが高かった。
■相手に悪気がなくても、されるといい気がしないことは?
「特にない」が42.1%で最多であった。
一方で、「家族以外から“おじいちゃん・おばあちゃん”と呼ばれる」(21.2%)や「“高齢者”と自分たちを年齢でひとくくりにされる」(21.1%)、「会話の際に小さい子どもと話すかのように話される」(14.9%)や「“シニア向け”や“高齢者向け”と書かれた商品・サービスを勧められる」(14.7%)など、周囲の人から年寄り扱いをされることには抵抗を感じる人も一定数いた。
■シニアライフの生活設計について
「シニアライフの生活設計はできていて安心だ」が35.0%、「シニアライフの生活設計は見直せておらず不安だ」が65.0%と、不安を感じているシニアが3人に2人の割合となった。
その一方で、「シニアライフを楽しんでいる(楽しむ自信がある)」が56.9%、「シニアライフを楽しめていない(楽しむ自信がない)」が43.1%とシニアライフを楽しんでいる・楽しむ自信があるシニアが過半数を占めた。
■自分や配偶者の介護について
「子どもに介護してもらいたい」は11.9%であるのに対し、「介護施設に入るなどして自分たちの力でなんとかしたい」は88.1%にのぼった。
■イキイキとシニアライフを送るために必要なものは?
「家族との絆」(59.9%)が最多で、次いで、「世代に関係なく趣味や価値観を共有できる人との交流」(42.4%)、「自分の知識・経験を役立てられる機会」(37.1%)や「仕事・働ける場」(34.9%)が続いた。
“家族”や“趣味・価値観を共有できる人”、“自分のことを必要としてくれる人”など、イキイキとしたシニアライフには、周囲の人との関係の充足が大切といえよう。
男女別にみると、「オシャレ」は、女性では34.6%と男性の2倍以上となり、シニア女性の“美しくありたい”という思いが感じられる。
また、「困ったときに相談できる場所」も女性では31.4%となり、男性の2倍以上の割合であった。
◎ソニー生命
http://www.sonylife.co.jp/