日本アルコンは、9月11日、全国の40歳以上の男女約300人に行った「目の健康」に関する意識調査の結果を発表した。
調査は、8月13日~14日の2日間、インターネットを通じて行われた。
調査の結果、全体の約83%が五感のなかで「視覚」を最も重視すると回答する一方、目の不調を感じても眼科を受診する人はわずか38%にとどまり、アイケアがなおざりにされている実態が浮き彫りとなった。
目の病気・老化現象に関する認知度第1位は「老眼」(89%)、次いで「白内障」(74%)であったが、白内障の具体的な症状に対する理解は乏しく、「80歳で100%」とされる白内障の発症時期について、正しく理解している人はわずか8%であった。
【調査結果のポイント】
■「視覚」を重要視しながらも、日頃のケアは不十分
五感のなかで「視覚」が最も大切と回答した人は、全体の83.3%(260人)と大多数であった。
しかし、そのなかで定期的に眼科検診を受けている人は半数未満の46.2%(120人)であった。
■「老眼」「白内障」「緑内障」がトップ3
聞いたことがある目の病気や老化現象に関しては「老眼」が89.1%、次いで「白内障」73.7%、「緑内障」が67.3%の順であった。
■白内障の罹患率などを知るのはわずか8%
73.7%の人が「白内障を聞いたことがある」と回答する一方、91.7%の人が「白内障は80歳以上でほぼ100%発症」という事実を認識していなかった。また50代でも30%の人がすでに白内障を発症しているという点について、81.3%の人が認知していなかった。
「白っぽくかすんで見える」、「ぼやけて見える」という白内障の症状は6~7割程度認知されていたが、「光が以前よりまぶしく見えるようになる」、「近くのものや文字が見えやすくなる」といった症状に対する認知度は3割以下にとどまった。
■白内障治療に用いる眼内レンズの詳細を知らない人が大半
白内障の治療手術では、水晶体を摘出した後、人工の水晶体が挿入される。人工水晶体は眼内レンズと呼ばれ、「単焦点」と「多焦点」があるが、白内障を知っていても、眼内レンズにそのような種類があることを知っている人は約3人に1人(35.7%)であった。
また眼内レンズを知っていても、その半数以上(53.8%)が、単焦点レンズでは術後もメガネが必要になることを知らなかった。
アクティブな人ほど多焦点レンズを希望
白内障を知っている人の半数以上が、眼科医から「多焦点レンズ」を勧めてほしいと回答した。
また、定年後の趣味やスポーツなどの活動頻度が「週1回以上」と回答した人のうち、約6割(59.1%)が多焦点レンズを希望していた。
◎日本アルコン
http://www.alcon.co.jp/