武田薬品工業は、8月29日、主力の糖尿病治療薬アクトス錠(一般名:ピオグリタゾン)など、ピオグリタゾン含有製剤投与患者において、懸念されていた膀胱がんの発生リスクに有意な増加が認められなかったことを報告した。
ピオグリタゾンは、2年以上使用した患者において膀胱がんの発生リスクが有意に上昇したことが2011年に報告され、以降、国内外で慎重に使用することが求められていた。
しかし、ピオグリタゾンと膀胱がん発生リスク増加との関連を検討するために実施された10年間の研究の結果では、投与期間や累積投与量にかかわらず、膀胱がんの発生リスクは有意に増加しないことが明らかにされた。
ピオグリタゾンは、患者によっては非常に有効な薬剤であることから、安全性の確認が期待されていた。
この結果は、2014年中に研究チームによって最終結果がまとめられ、論文投稿される予定である。
◎武田薬品工業
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